園の概要

沿革

 原町田幼稚園は、二人のキリスト教宣教師(バプテスト派)であるクララ・A・サンズ女史と、クララ・A・カンヴァース女史、及び捜真女学校22回卒業生田村スメの3人の功績による。

 

 ミス・サンズは1875年(明治8年)来日、ネーザン・ブラウンを助けながら横浜を中心に、その周辺である長後、上溝、藤沢、原町田などでキリスト教の伝道と、子女の教育に力を注ぎ、原町田幼稚園の母体である原町田教会の基を築かれた。

 

 ミス・サンズ帰米後、その志を継いだカンヴァース女史は、捜真女学校と3つの幼稚園創設に関わりをもった。その1つが原町田幼稚園である。

 

 1929年(昭和4年)捜真女学校でカンヴァース女史の良き助け手であった原町田教会第3代植山寿一郎牧師は、当時桑畑であった現在地を購入し、新しい会堂・園舎を建築した。初代園長に植山、主任保母に田村スメ(後に園長)をおき、原町田幼稚園は町田市及び近隣の地区で最初の幼稚園として開設された。植山は会堂園舎入り口に、英語と日本語で「ミス・サンズ記念教会」の銘板をはめ込んだ。園児は遠く相原、狛江、菊名からも集まった。

 

 戦後、学校教育法の制定と同時に、1948年(昭和23年)東京都の認可を受け、1967年(昭和42年)に鉄筋コンクリート園舎を建築、2010年には耐震補強工事を施した。

 

 2020年には53年間お世話になった園舎を解体し新園舎建設を開始し、2021年8月に完成した。

保育方針

 原町田幼稚園は、キリスト教を基本理念とし、神さまにいのちを与えられ、見守ってくださることへの感謝と祈りをささげ、自由に遊びながら幼児の心身の調和的な発達を目指します。 

 

神様から託された一人ひとりを大切にします

友だちとかかわり思いやりの心を育てます

楽しく遊びながら想像力や思考力を育てます

目には見えない神様を知り心の土台を育てます

宮島牧人園長からのメッセージ

親と子の「自己肯定感」

 

  子どもにとって何よりも大切なことは愛されることです。「生まれてきてくれてありがとう」「あなたがいてくれることが嬉しい」との言葉をもらいながらぎゅっと抱きしめられることです。4歳、5歳、6歳、あるいはそれ以上の歳になっても時々抱きしめて「可愛いね」と言ってあげてください。それによってこれからの長い人生を生きていく上での基礎となる子どもの自己肯定感が据えられるからです。子どもの自己肯定感を高く保つのに大切なのが大人であるわたしたちの自己肯定感です。ただ、わたしたち大人が「自分の自己肯定感を高めなければいけない」と肩肘をはって頑張る必要ありません。他の人から「よくやっているね」と言われることも嬉しいですが、まず自分で「わたし、家事、幼稚園のこと、家計のこと、子育て・・・等々、色々と頑張っている!わたしはすごい」と時々自分を褒めてください。ご褒美に自分の好きなものを食べてもいいですし、買ってもいいのです。神様が皆さんの頑張りをしっかり見ていてくださり「あなたは実に良くやっている」と言ってくださっています。

 

 

「非認知能力」

 

 原町田幼稚園では子どもたちの非認知能力を伸ばしたいと願いながら日々保育をしています。幼少期にこの力を伸ばした子どもたちは大人になってから安定した仕事や社会的な成功を収めたという研究結果が出ており、新学習指導要綱にもその重要性が指摘されています。この力は主に遊びを通して培われていきますので本園では自由遊びを大切にしています。非認知能力とは次の3つの力を兼ね備えた力といわれています。①何かうまくいかないことがあっても「大丈夫」「次はきっとできる」と自分だけでなく他者に対しても“ネガティブ”を“ポジティブ”に変えられる力です。②目標に向かって粘り強く頑張り最後までやり抜こうとする力です。牛乳パックを使って電車を作ること、おにごっこで最後の一人まで捕まえようとすること、砂場で大きな山を作ることもその力を育みます。③「こうやったらどう?」「いいね、じゃあこれは?」などと他者を受け入れながら上手に関わるコミュニケーション能力です。「自分は愛され、大事にされている」と日々の生活の中で実感し「生まれてきて良かった!」との安心し他者を信頼できる子どもは幼稚園や保育園、学校などでその力を伸ばしていきます。

「怒るのに遅く」

 

  怒ることも愛情の一部だと思います。マザー・テレサは「愛の反対は憎しみではなく無関心です」と言っている通り、相手に関心があるからこそついつい怒ってしまう。もし、相手に関心がなければつまり無関心であれば怒ることも叱ることもないでしょう。でも、子どもが自分の思いを伝えたいと感じている時に大人から一方的に怒られてしまいますと子どもは伝えられないと諦めてしまうかもしれません。わたしたち大人同士でも同じではないでしょうか。相手が何かイライラして(つまり怒って)いたら、今伝えても火に油を注ぐことになるかもしれないとその思いを伝えずにおいてしまうのです。

 『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密』という本に親が徹底すべきことが4つのことが紹介されている。①怒らない、②子どもの意見を代弁しない、③子どもが飽きれば終わり、④一回で解決を求めないこと。「変なことを言っても受け止めてもらえる」「怒らずに最後まで聞いてもらえる」と子どもが思えるように、大人は子どもの発言を楽しむ気持ちで臨むこと。食卓でおやつを囲んでリラックスした雰囲気の中、5分でも10分でも短くて良いのでこの4つのことを大人が守りつつ子どもと語らう時間があるといいですね。子どもが何か不安や不満、悲しい気持ちになった時に自分だけで抱え込まず、安心して思っていることを伝えられるようになるためです。親は自分の子どものことをよくわかっているつもりでいますが、子どもは親とは違う別の人格を持った一人ですから、神様から一時だけ預かった命として相手を尊重して関わりたいものです。自分とは違う一人の人として子どもを見るようになっていけば、ちょっとしたことでイライラすることなく、つまり怒らずに子どもの思いに耳を傾けることができるようになるでしょう。子どもとの関わりには時に忍耐を強いられますが、子どものことをじっと信じて待つことは子どもを大切にしていることです。なぜなら、忍耐は愛情の一つだからです。聖書には「愛は忍耐強い。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」とあります。親として、また大人として子どものすることすべてに耐え忍ぶ必要はないと思います。でも「聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いように」なって親子の会話、対話を楽しみたいと思います。幼少期の時からそのような対話があれば、思春期になって不安なこと、辛いことがあっても自分の思いを親に伝える子どもに成長することでしょう。

「幸せとは」

 

 先日、ある雑誌を読んでいましたら興味深いことが書いてありましたので紹介します。長続きする幸せと長続きしない幸せについてのお話です。さまざまな研究結果から「長続きしない幸せ」は、金、 物、地位によって得られる幸福感だといいます。なぜなら、こられを得たことによる幸せは、すぐに慣れてしまったり、さらに上の状態がみえてしまったりするため持続しないのです。金銭では年収800 円を超えてしまえば、あとは9000万円になろうが幸福度の変化に大きな差はなくなるとのこと。それに対して長続きする幸せとは、環境・身体・心の幸せだといいます。日本人1500人を対象とした調査 を分析した結果、幸せには4つの心的要因が影響しているとのこと。このようなマインドを持っている 人は幸福を感じやすいというものです。1「自己実現と成長(やってみよう)のマインド」2「つなが りと感謝(ありがとう)のマインド」3「前向きと楽観なんとかなるのマインド」4「独立と自分 らしさありのままにのマインド」です。

 わたしたち大人が目指すべきは長続きする幸せのマインドだと思います。子どもたちに長く幸せを感じて生きてほしいですから、まずわたしたち自身が14のマインドを心がけたいのです。わたしはこ14のマインドを読んでいてこれは聖書が伝えていることと重なることが多いと思いました。い や、むしろ聖書の言葉によってこのマインドが形成されると思いました。「あなたは地の塩、世の光 (『あなたはこの世にとってなくてはならない存在ですよ』という意味」と聖書が言い続けています から、その言葉に力づけられて世のため人のためにやってみようと思います。「隣人を自分のように愛しなさい」と聖書は愛を通したつながりを伝えますし、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。 どんなことにも感謝しなさい」とも伝えますから感謝することを心がけます。「わたしは世の終わりま で、いつもあなたがたと共にいる」とイエス様が約束されていますから苦しいことがあっても「なんとかなる」と思うことができます。そして「わたしの目にあなたは値高く、尊く、わたしはあなたを愛している」と神様が言われますからいいところも嫌なところもひっくるめて自分自身をそのまま受け入れ ることができます。自分の能力や努力で14マインドを目指すことはなかなか難しいことだと思いま す。けれども、聖書の助けを頂くことで無理なく自然に「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」マインドでいられる時間が増えていくのだと思います。

子どもたちの幸せを願うわたしたちですから、言葉や学習でこのことを伝えるのではなく、まずはわたしたち自身がこのマインドを心がけ、生き方を通して伝えていきたいですね。全部を一度にすることは難しいかもしれませんので、まずは一つ例えば、感謝の気持ちからでも心がけたいですね。「知識は人を高ぶらせるが、愛は人を造り上げる」からです。

聖句「あなたの友人、父の友人を捨てるな。災いの日に、あなたの兄弟の家には行くな。近い隣人は遠い兄弟にまさる。 」箴言2710

 

 2学期が始まって1ヶ月が過ぎ、今年度入園した方たちもだいぶ園生活に慣れてきたと思います。幼稚園は子どもにとって家族以外の人と一緒に活動する初めての社会です。また親にとってもその子が第一子であれば初めての園生活となります。幼稚園では親と保育者との信頼関係が子どもたちの成長の土台となりますが、原町田幼稚園ではそれに加えて親同士のつながりも大切にしています。もちろん自分の子どもはあの子と仲が良いのだが、親同士の関係はそれほど深くないという場合があります。反対に親同士とっても気軽に話せる仲になったけれども子ども同士はそうでもなさそうという場合もあります。子どもを通して知り合って初めは「○○ちゃんのママ」という呼び方をして、この人とはあまり合わないかもと思っていてもしばらくすると「◯◯さん」と実名で呼び合う良い関係になることもあります。バザーが近づいてきましたが、保護者の皆様の活動が多くなる季節です。活動を通して親同士のつながりが深まってきますと子どもたちはその親たちの下で安心して遊ぶことでしょう。

子育ては親だけが行うことではなく、様々な人に支えられ助けられてできることです。他の子の親に自分の子どもを見てもらったり、反対に他の子の面倒を自分の子どもと一緒に見てあげることもできます。幼稚園を通して時に自分の子どもを見てもらう信頼できる友ができることは幼稚園生活の喜びですし、子どもの成長にとっても大切なことだと思います。また、自分の子どもだけでなく、他の子どもの成長を喜ぶ友との出会いは良いものです。10月には運動をする日がありますが、「○○ちゃん、できるようになったんだね。がんばったね」と成長を喜んでくれる友は、親だけでなく子どもにとっても嬉しい存在です。自分の親が自分のがんばりを喜ぶことは嬉しいことですが、同時に友だちの親が自分のがんばりをわかってくれたという経験も子どもの世界をグッと広げてくれます。また子どもの力を伸ばします。いろいろな人が子どもと関わって子どもは成長していくのです。原町田幼稚園はいろんな大人が子どもの成長を喜ぶちょっと大きな家族と言えるかもしれませんね。

 わたしは小学生の低学年の頃ですが家に帰ってくるなり、ランドセルを玄関にポイッと投げて「行ってきまーす」と近所の友だちの家に毎日のように遊びに行っていました。わたしの母は夕方になって夕食の時間が近づくと近所の家の玄関(365日日中は開けっぱなし状態)を覗いてわたしの靴があるかどうかを見てそこに靴があれば「まきと、もう少しでご飯だから帰ってきなさい」と言います。時にそのまま友だちの家で夕食をご馳走になることもありました。小学校時代、放課後のほとんどは友だちと一緒に海に行ったり、野球をしたり、遊び回っていました。わたしの親は近所にいる同級生の親とまたわたしを信頼してくれていたのでしょう。安心して友だちと遊んでいた記憶が残っています。それは静岡の田舎町だったからできたことかもしれません。たくさんの人がいる都市部では子どもだけで友だちの家に行かせるなど難しいと思うかもしれません。でも、子どもには親以外の友だちや大人との関係が大切です。だからこそ、幼稚園生活を通して与えられた子ども同士の関係、またその親とのつながりを大切していただきたいと思うのです。幼稚園というちょっと大きな家族の中で子どもたちの成長を喜び合える友人関係を築いていきましょう。

施設関係者評価

当園は、「幼稚園における学校評価ガイドライン」に準拠し、施設関係者(施設職員を除く保護者)の評価を受けています。 

学校評価アンケート集計結果

・2022年度